第1回「わたしのしたい結婚式」「のこしたい日本のぎしき」絵画コンクール
一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団では、冠婚葬祭などの人生において大切な文化を振興し、次世代に引き継ぐことによって日本文化の向上、発展に寄与することを目的に、絵画コンクー
ルを開催いたしました。
全国の小学生から総数516点のご応募を頂き審査の結果、優秀賞、入選、佳作の皆様に賞状と副賞を、またご参加頂いた全員の方々に参加記念品として「大研究!きずなでつなぐ日本の儀式」をお送りいたしました。多数のご応募誠にありがとうございました。
また、コンクールの開催に際し会員互助会各社のご協力によりまして、たくさんの募集を頂くことができました。ご協力誠にありがとうございました。
一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団
概要
1. テ ー マ:「わたしのしたい結婚式」、「のこしたい日本のぎしき」
2. 募集期間:2018(平成30)年2月5日(月)~5月10日(木)
3. 応募総数:516点
4. 各 賞:
■優秀賞6名(1~2年生の部、3~4年生の部、5~6年生の部各2名)
(副賞:図書カード10,000円)
■入選10名
(副賞:図書カード5,000円)
■佳作20名
(副賞:図書カード3,000円)
■参加記念品:「大研究!きずなでつなぐ日本の儀式」(応募者全員)
審査員
以下の審査委員により厳正な審査を行います。(敬称略、順不同)
- 小谷みどり 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部 主席研究員
- 益田祐美子
映像・コンテンツプロデューサー - 一条真也(佐久間 庸和)
作家、九州国際大学 客員教授、㈱サンレー 代表取締役社長、
(一財)冠婚葬祭文化振興財団 評議員 - 山下裕史
(一財)冠婚葬祭文化振興財団 理事長
(一社)全日本冠婚葬祭互助協会 副会長 - 渡邊正典
(一財)冠婚葬祭文化振興財団 副理事長、(一社)全日本冠婚葬祭互助協会 副会長、
同協会 広報・渉外委員会担当副会長 - 吉田卓史
(一社)全日本冠婚葬祭互助協会 理事、同協会 広報・渉外委員長
絵画コンクール全体講評
山下裕史
(一財)冠婚葬祭文化振興財団 理事長
(一社)全日本冠婚葬祭互助協会 副会長
自分の体験した儀式の場面を思いだし、それをテーマに絵画を描くことで、あらためて、ご家族がその場をつくってくれたありがたさを感じてもらえる機会になったと思います。
また、将来の結婚式を思い描くことは「明るい未来」を思い描くことであり、大きくなったら、ぜひ叶えてもらいたいと思います。
低学年の子どもたちは、感情をよりストレートに表現して絵を描いているので、表現方法や色彩も強烈で面白いと感じました。様々な儀式が描かれていましたが、被写体を際立たせるには、背景の描き方も重要と思います。背景も色を工夫しながら表現してください。また、親や先生が子どもたちへ絵の指導をする際に、関わり加減が難しいとも思いました。
テーブルを埋め尽くした子どもたちの元気と活気に満ちた素晴らしい作品を楽しく見せていただけました。絵は子どもたちの純真無垢の「心が凝縮」したもの、生命という「美の結晶体」という想いをより一層深くさせてくれました。子どもたちからのパワーをたくさんいただきました。
子どもたちの無限の可能性を感じました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
益田祐美子
映像・コンテンツプロデューサー
北海道から沖縄まで、審査会場に並べられた応募作品の1枚1枚に、その子の生まれた地域色や家族構成、生活環境などが垣間見え、どの作品も愛おしく感じました。
「私のしたい結婚式」では、水中結婚式や、宇宙での結婚式、お祭り結婚式、遊園地での結婚式など、こどもならではの豊かな発想や色彩があり大人の概念にとらわれない自由な結婚式に夢を感じました。特に、小学生低学年の優秀作品は、自分の感じるままを無邪気に、慣れない手を動かしてのびのびと楽しんで描いている様子がうかがえます。学年があがるにつれて、その無邪気さがより繊細で緻密な表現に変わってきます。それがアニメ的な表現になると、周りの大人や漫画の影響を受けてきているのかな?と感じるところがありました。
「残したい日本の儀式」では、絵の具やクレヨン、カラーペン、貼り絵など多彩な表現方法で、地域性に富んだ花火や沖縄や九州出身だとわかるお墓まいり、金魚すくいやひな祭り、七五三、お年玉や、こいのぼりなど、こども達が身近に楽しめる行事が、その年齢でしか描けない独特の表現で描かれておりほほえましく、大人の絵にはない強さと元気、味わいがありました。応募作品は、どれも甲乙つけがたく審査に苦労しましたが、優秀作品には、大人の感情がはいらない、こどもの感性で、夢中になって空想と現実を見ながら描いている作品が選ばれていると思います。総じて、どの作品も、身近な生活の中から「テーマに沿った」絵画制作に取り組む姿勢の真剣さが伝わってきました。