3.グリーフケア資格認定制度概要

 事業の目的

一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団(以下「当財団」という。)は、一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(以下「全互協」という。)に加盟する冠婚葬祭互助会事業者又はそのグループ企業(以下「互助会事業者等」という。)に勤務している方、福祉や介護の現場のスタッフ、緩和医療や在宅医療、救命救急医療などの医療機関に勤務する医師や看護師、警察官などの被害者のケアにあたる方、その他、グリーフを抱えた方に寄り添い、耳を傾け、ケアを行うことを目的とする方を対象に、悲嘆を抱えた方々に接するにあたり必要な知識やスキルを習得していることを確認し認定するために、グリーフケア資格制度を創設します。

 認定の対象となる方

① 互助会事業者等に勤務している方(役職員、派遣・出向社員、契約社員、パート・アルバイト等を含む)
② 職務を通してグリーフケアの実践が必要な方(医師、看護師、訪問介護員、介護支援専門員、(産業)保健師、カウンセラー等)
③ 悲嘆を抱えた方に寄り添いケアを行う方(遺族会、患者会)
④ グリーフケアに関心の高い方

 試験の種類

(1)グリーフケア士
(2)上級グリーフケア士(上位資格) ※準備中

上記(1)・(2)の資格について上智大学グリーフケア研究所監修の下、当財団は運営を行います。(1)・(2)の両資格とも合格した人で、さらに深く知識やスキルを望む方は、上智大学グリーフケア研究所グリーフケア人材養成講座の受講を推奨いたします。

 合格者への認定証等の交付

グリーフケア資格の認定は、試験結果の評価判定に基づき行われます。合格者には、認定の証として合格者に資格認定証と認定カードを交付します。

グリーフケア資格認定証 グリーフケア資格認定カード

 登録

当財団は、グリーフケア資格を認定した者(以下「資格認定者」という。)を登録簿に登録して管理します。

 

ロゴマークについて(商標登録6372559)

■コンセプト

「G」はグリーフ(Grief)の頭文字であり、大切な人を失った人の象徴
「C」はケア(Care)の頭文字であり、グリーフケア士の象徴です。
Gの緑色は悲しみを表すとともに、ケアを受けた後の安らぎを表現しています。
Cのオレンジ色は、悲しむ方に寄り添う陽光のような温かさを表現しています。
そして、重なり合うGとCは、両者が「ともに歩む」さまを描いています。
また、「C」は、次の3つの意味を含んでいます。

<グリーフケア士の3つの “C” 資源>
Culture 文化・伝統・宗教 資源
対象者の歴史性に注目:個人史・家族史・共同体史への関心と共感
・宗教者との連携
Care ケア 資源
対象者の内面性に注目:GC士による専門的傾聴
・他ケア専門職との連携
Community 地域 資源
対象者の関係性に注目:互助会制度や地域諸資源の最大限の利用
・地域包括ケアシステム、地域医療・福祉資源との連携

 

<ロゴマークの使用について>
試験サイトからご利用できます。

[資格監修]上智大学グリーフケア研究所

グリーフケアの必要性の高まりを受けて、2009年4月に日本で初めてグリーフケアを専門とした教育機関として設立。2010年4月からは上智大学に移管され、グリーフケアにかかる研究とグリーフケア、スピリチュアルケアに携わる人材の養成を通して、日本におけるグリーフケアの理解・啓発を行い、グリーフを抱える「悲嘆者」がケアされる健全な社会の構築に貢献する事を目的に研究教育活動を行っている。

 

<制度運営>

一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団
〒105-0003 東京都港区西新橋1-18-12 COMS虎ノ門4F
Tel:03-6273-3930  Fax:03-6273-3935