〇テーマ:
『300と1日かけてみんなでつくる、しょうがい者テキスタイル!
〜京都染物工場見学を添えて〜』
〇概要:
障害者の自立支援のために障害者のデザインを活用したテキスタイルの布地を作り、
ハンカチ、手ぬぐい、髪留めなどの商品開発を行い、デザイン料により障害者の収入を得ようという活動を行った。
月1回以上ミーティングを行いながら、テキスタイルデザイン募集の為のアート作品発表会『月イチ現代美術館』を開催。3月には京都アールブリュットツアー敢行を経てテキスタイルを発注した。
*計画段階ではテキスタイルを発注する際の製造工場の見学を予定していたが、そもそも布地の受注を行っている工場がなかった為、アールブリュットギャラリーと障害者就労支援事業所への見学に内容を変更した。
〇実施内容
- 月イチ現代現代美術館
- 開催日および参加人数:
- 6月24日18名・8月26日20名・12月23日30名・2月24日14名
- 場所:
- 法人事務所
- 参加者:
- 障害がある方、ヘルパー、地域の方など
- 内容:
- 参加者が持ち寄ったアート作品を発表しあう。毎回5~6点の作品が集まった。
- アールブリュットツアー
- 開催日:
- 3月10日~3月11日
- 参加者および参加人数:
- しょうかいある方、ヘルパー、地域の方など10名
- 内容:
- 障害者就労支援事業所「まんまん堂」「久遠チョコレート」
「アートスペースco-jin 」見学
〇結果と考察
テキスタイルデザインを募集するきっかけとして開催した『月イチ現代美術館』では、参加者がとにかくその場を楽しみながら、自分らしくイキイキと発表されていたことが印象深かった。
みんなにほめてもらえたことで自己肯定感が高まったり、また行きたいと思える場所が増えたり、この場がしょうがいある方にとって”自由に表現してもいい場”になっていることを実感できた。
また、3月に開催した『アールブリュットツアー』では、参加者から「自閉症や脳性麻痺の人と、あんなに長時間一緒に過ごすことが初めてで面白かった」「それぞれの個性や接し方が、時間とともにわかってきたので、”一緒にいる”ってすごいなと思った」等の感想をもらうことができた。
今回、助成を受けられたことでテキスタイルデザインが実現し、現在、実際にテキスタイルが手元に届き、事業に関わってくれた方はもちろん、その他多くの方が興味関心を寄せてくれているので、今後の展開にも期待を持つことができた。