2018(平成30)年度(第20回)13.琴ヶ浜池月会

〇テーマ:

「大足半製作による地域の世代間交流・繋がりの構築と祭の継承」

〇概要:

地域活性化を目的として、地域内にある神社の伝説を元に大足半を製作し、祭で奉納していたが、近年は藁や人的確保が困難で大足半の作り替えが実施できない状況にあった。しかし、今回、次世代の若者の間から継承したいとの声も上がり、この機会を地区尚世代交代の加速時期とし、新たな地域のつながりを目的に大足半の作り直しを行う。

〇実施内容:
スケジュール 場所 実施回数 参加人数
6/1~10/3 大足半作り直し1 馬路体育館 36回 538人
10/6 大足半移動 馬路体育館~友漁港 1回 26人
10/12 祭(神事) 乙見神社 1回 30人
10/13 大足半飾りつけ 友漁港 1回 20人
10/13 祭(山車巡業地) 馬路(最終乙見神社) 1回 約300人 山車引きは100人
10/14 大足半移動 乙見神社~馬路体育館 1回 20人
〇事業の効果:

大足半の製作は、仕事終わりの夜7時ごろから2~3時間の作業を、延べ人数約600人、約40日かかり完成しました。作業に当たっては大足半の作り方を知らなかった20~40代の若い世代も積極的に参加し、作り方を覚えたため、伝統的な祭の継承に繋がりました。
本事業では作業記録として資料・写真・動画等を残したため、次回の大足半製作では記録を見直しながら若い世代が主体となって作り直しが行えるのではないかと思われます。
また、大足半の作り直しを行う中の雑談で出た「木遣りの練習をしてみたい」等の意見を取り入れ、今後継承のために練習を行うこととなるなど、副次的な効果もありました。
若い世代が大足半の作りかえに参加したことによって、若い世代が大足半や祭に以前にまして興味を持ち、積極的な参加姿勢を見せました。
このことが、その他の地域行事・風習・儀式等の伝承への醸成、地域課題の解決への足がかりとして、効果が波及することを期待しています。
なお、事業の実施に当たっては、ポスターに財団助成事業及び事業内容の記載を行って周知し、取材時にその旨説明するなどして広報を行った。